SCHEDULE/刊行予定作品

 

 

 

SCHEDULE/刊行予定作品

 

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1 ヴァレリー著/緩瀬洋一・鈴木清一郎翻訳『書物鑑』

〈海皮仏蘭西では終生の朋友、他方英吉利では二、三日の来客……〉、《神々しき趣味人》ラングを

して嘗てこう称されたフランス独自の《純粋造本》の立場から、著者と書物と読者、

そして装幀の所作、この謎めいた相姦をあざやかな切り口でみごとに暴いた《明晰の鬼》、

ヴァレリーの《理想の書物論》都合五編。改訳決定版。
B5変版、限定100部記番入、フランス軽装、二者署名入。マルセル・鈴木口絵一葉。

 

2 マルセル・鈴木銅版画集『「ジュリエット遍歴、或いは悪徳の繁栄」』
 フィニー、マッソン、ベルメール、ダリ……超現実主義周辺の画家たちがこぞって賛辞を与し、

その書物に挑んだ、こんにち尚も多くの人を虜にしてやまないサド。なかんずくその不羈奔放さ、

猥褻さで郡を抜いている「ジュリエット」にまた一人、新進気鋭の鬼才がビュラン、ドライポイント、

メゾチントを数版多色刷でもって挑む。緩瀬洋一序文付。
B3変版、和紙・仏産手漉紙刷銅版画都合五葉、限定20部記番入、カルトン収、無綴。

 

3 村上翼写真集『ムラサキノココロモツバラ(仮)』
  〈揺曳する孤高の視界に、たんに光だけがある、そこでは闇も光の一つの色価でしかなく、

むしろ陰鬱さをそこに宿したのちにうる、猥褻ですらある青空が、ソラリゼなしの逆説を排泄

しているといえよう。〔…〕ヴェクテン、ブラッサイ、アジェ……これらのモノクロの沈思者が

ひとたび思考の埒外へ、一種白痴的な色彩の放射能に晒されたとしたら……〉(緩瀬洋一)。

倫理の<外部>へと、かろやかに突き抜けみせる眼も絢な写真集。全編撮り下ろし。
B5変版、フランス式リボン綴装、限定55部記番入、貼付図版都合十五葉、ED、サイン入オリジナル・プリント一葉入。


4 秋元悠輔監督作品『鏡の裏側』
 ミロか、マグリットか、あるいは現存在かその虚像か……男と女、恋と不和と死。

「処女作は自分の原点であるし、映画そのものが主題であったとゴダールがいっていたので、

これはその解答にたいする、きわめてチープな《問い》そのものにすぎない」(秋元)。

絵画、文学などの後裔に位置し、その宿命めいた引用術をあざやかに換喩するヌーヴェル・ヴァーグの末裔的作品。

DVD、CD-ROM、冊子、ポスター、ED・サイン入オリジナル・ステール含むポートフォリオ式。

 

 

・・・・・・その他

○ ラディゲ著/鈴木清一郎翻訳『MOYURU HOHO kara』

(マルセル・鈴木、オリジナル・リトグラフ表紙)

○ 緩瀬洋一著『歌集 蟲くたし』

(詳細未定)

○ 緩瀬洋一著『密室艸子』

(詳細未定)