やあ、2005年もはじまって1月が経つね。僕は相変わらずの毎日だけど、どう?みんなは素敵なCMライファーやってる?

それにしても2005年って言い方は嫌だね。365日でひとつずつ数字が増えていくなんていう機械的なシステム、可愛げがないよね。この西暦っていう奴ではうるう年が唯一可愛げを感じられるかな。4年に1回、1日増えるっていう、しかも1月や12月じゃない、2月に増えるってところが可愛いよね。

でも、もっと適当に「今年は18ヶ月制でいきます」とか「1月は15日だけです。2月はその分45日やります」みたいなシステムだったらいいのにな。

まあ、不満たらしながらも、僕だってこの西暦という直線的な時間に従って生活しているんだけどね。でもいつかは非直線的時間を基軸単位にしたいなって思ってる。

さて、今回はCMを作ってみたよ。みんなはNHKが「ミニミニ映像大賞」っていうのを開催していることを知っているかな。テーマに沿って25±10秒の映像を作り、競うっていう大会だ。CMっていう表現はとられていないけれど、まあCMだよね。今回だったらテーマは「環境保護」なんだけど、これを視聴者に訴える映像、すなわちCMだ。

残念ながら今回は諸事情で応募できなかったんだけど、とりあえずシナリオは書いてみたよ。だからひとつお目汚しをお願いしてもいいかな。

 

 

第二回「NHKミニミニ映像大賞」規定作品

『環境保護』

 

鮮明な映像。白昼。場所は商店街。幾ばくかの人々が行き交う。

 

道を向こうから男が歩いてくる。スーツ、眼鏡を着用している典型的な会社員。

何の前触れもなしに男がでんぐり返しをする。自信に満ちた姿勢でポーズをとる。彼は何食わぬ足取りで去っていく。驚き男の後姿を見つめる商店街の人々。首をひねる男。囁きあう女たち。思わず金を落とす店主。

 

「Can you do that?」画面全体に。文字は溶暗。背景は歩き続ける男。

「もしかしたらこれくらいの勇気がいるかもしれない」同上。背景はざわめく商店街の人々。

 

同じ男。道に落ちている空き缶を拾っている。それを横目に通行人。

「環境保護ってなんだっけ?」「NHK」

 

 

うだうだ解説を加えるのは恥ずかしいので、避けるけど、環境保護に対する恥ずかしさにスポットしてみたんだ。僕の体験からしても、いかにもいい人といったような行為を公衆の面前で為すことは、かなり恥ずかしいと思うんだ。それなのに環境保護を訴えるCMやその他の広告物ではその恥ずかしさについて言及されてないよね。 せいぜい高校生用政府刊行物で「恥ずかしがらずに」なんて下衆に表現されているくらいのものだ。だから今回はそれに重点を置いてみた。

実際に撮影はしていないので詳細を描くことはしなかったけど、どうかな?みんなも自分なりのCMつくってみてね。いつも言っていることだけど、その体、使わなきゃもったいないよ。


最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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